“花曇り”
春の季語です。
角川書店の俳句歳時記によると
「桜の咲くころの曇天。風も弱く、ときどき小雨の降るような場合、移動性高気圧が通り過ぎたあと、弱い低気圧や不連続線などの現れる直前におこる。なんとなく頭が重い感じで、空がひえびえとしていながら、軽い汗ばみを覚える。」
ということで、日本の南岸に前線が停滞することから春は曇りが多くなる季節です。
ほかにも、花(=桜)にまつわる言葉がたくさんあります。
お花見、花盛り、花冷え、花吹雪、花散る、夜桜…
桜は満開になると、あっという間に散ってしまう潔さが日本人の美意識にあっているということで、昔から愛されてきました。桜が大好きな日本人はいろいろな言葉を言い習わしてきました。
花曇りという言葉には、「せっかくのお花見の時期なのに、空が曇っているのは残念」という意味合いが含まれるような気がします。やはり、お花見は晴れた日に爽やかにということでしょうか?
令和3年度もたくさんの写真にいいねをくださり、ありがとうございました!
令和4年度もよろしくお願いします。
(公社写真部・フェンディ―福家氏撮影)